映画「スーパーマン」シリーズで主役を演じたアメリカの俳優、クリストファー リーブ氏が生前手がけていたCGアニメーション映画「Everyone's Hero」が、9月15日より全米で公開されました。
1995年に起きた落馬事故により脊髄を損傷し、首から下が麻痺、人工呼吸器と車椅子での生活を余儀なくされたリーブ氏。しかし、懸命にリハビリを続け、翌年アカデミー賞授賞式に出席。1998年には、テレビ映画「裏窓」に車椅子の主人公として出演しSAGアワードを受賞しました。
その一方で、自分と同じ境遇である人たちを救済するため「クリストファー リーブ麻痺基金」を設立し、胚幹細胞の研究などへの財政支援を求め、政府に対し積極的に活動を行いながら、この映画を製作。
しかし、2004年、心不全のためニューヨークの病院で52才という若さで死去。
その後、彼の妻と制作スタッフが、彼の「絶対にあきらめない」という精神を受け継いで完成させ、「監督が死去した映画は未完成のままになる」というハリウッドの常識をくつがえしました。
ストーリーは、主人公のヤンキー イーヴァンが、ヤンキース球場で働く父親へ夕食を届けにいくところから始まります。野球の下手なヤンキーは、いつも仲間はずれ、そんな彼を勇気づけようとした父親は、ヤンキーズのロッカールームにある国民的なヒーローのベーブルースが使うバットを見せます。
しかし、その日は、ワールドシリーズで不調のシカゴカブスの投手レフティーが、ヤンキーズを負けさせようとベーブルースのバットを盗む計画をボスから命じられ、それを実行に移した日でした。
警備員に変装したレフティーは、ロッカールームにひとりでいるヤンキーを退出をさせ、難なくバットを盗難。翌日、当直だった父親は、子供をロッカールームに入室させたうえ、大切なバットまで盗まれたという過失責任を問われ、バットが見つかるまでは退職という処分にされてしまいます。
ヤンキーは集めていたベースボールカードから警備員がシカゴカブスの投手だと気づき、置き手紙を残してバットを取り戻しに出かけます。ようやくバットを取り戻したヤンキーは、ベーブルースへ届けるためシカゴへと向かいます。
執拗に追ってくるレフティー、旅の途中で知り合った人々、ヤンキーを探す両親。ようやくシカゴ球場へ到着したヤンキーを待つものは?!?、、、
日本での公開は未定ですが、予告編は、Apple - Movie Trailers:Everyones HeroというAppleのサイトでも公開中です。
どんな状況に陥っても、困難に立ち向かっていくというリーブ氏の生き様を子供たちに伝えたいという彼の意志が、映画を見た人たちへ伝わることを願います。
上映時間: 10:40/13:00/15:15/17:30/19:40/21:50
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